オプティカルマッピングに
必要な機材がオールインワン

高精度解析を低コストで。
確かな研究成果を導き出すベーシックシステム


BV-XB2

概要

  • オプティカルマッピングを始めたいが、予算の確保が難しい。
  • 使用頻度が限られるため、導入コストを最適化したい。
  • 開始するために必要な周辺機器の選定・構成がわからない。

研究現場のこのような課題を解決するために、Optical Mapping用ベーシックシステム BV-XB2を新たに発売しました。

BV-XB2は、低予算でオプティカルマッピングを開始できるスターターキットです。高速カメラ、解析ソフトウェアに加え、励起用LED光源、多機能電気刺激装置、光学系までを網羅したオールインワンシステム。灌流装置などをお持ちであれば、導入後すぐに実験を開始できます。

最大1,572 fps*の高速サンプリングにより、膜電位伝播やカルシウム濃度変化を詳細に記録。撮影後は専用ソフトウェアを用いて、シームレスにデータ解析・各種マップの作成・出力まで可能です。

* 128x128画素設定時

標準システム構成

BV-XB2の構成

システム構成は以下の表の通りです。ご予算やご希望の実験内容に合わせて、各パーツを変更したカスタムシステムのご提案も可能です。

構成要素内容
高速カメラAllied Vision製 Alvium 1800 U-052m
コンピュータ専用PC、液晶モニター
計測・解析ソフトウェアOptical Mappingデータ解析ソフトウェア BV Workbench
光学系カメラレンズ、粗動フォーカスドライブ付き簡易スタンド、
二分岐ライトガイド、ライトガイド用集光レンズ 2個、フレキシブルアーム 2本
励起用LED光源高輝度・高安定LED光源 LEX5
同期制御・電気刺激装置多機能電気刺激装置 ESTM10A
(注) 灌流システム、刺激電極、記録電極、心電図アンプなどは含まれていません。別途ご用意いただく必要があります。

アプリケーション

  • イメージング手法
    • 膜電位感受性色素を用いた膜電位イメージング
    • カルシウム指示薬を用いたカルシウムイメージング
    • フラビン蛋白やヘモグロビン由来の内因性蛍光信号イメージング
    • FRET, GCaMP, GEVIなど各種蛍光タンパク質を用いたイメージング
  • 動物サンプル
    • ランゲンドルフ灌流心
    • 培養心筋細胞
    • In Vivo脳
    • 脳・脊髄スライス
    • 培養神経細胞

システムの特長

1. 準備の手間をなくし、導入後すぐに実験開始 ―― 必要な機材をすべてセットに

実験に必要な機材がひとつのパッケージになっているため、個別に周辺機器を選んだり調達したりする手間がありません。セットアップの時間を大幅に短縮し、研究そのものに集中できる環境を提供します。

2. 予算を抑えて手軽にオプティカルマッピングをスタート ―― これまでより低価格

汎用高速カメラと簡易光学系を採用することで、これまでの弊社製システムよりも大幅な低価格化を実現しました。

S/N比は上位機種に譲りますが、解析ソフトやLED光源、電気刺激装置は上位モデルと共通のため、手頃な価格ながらプロ仕様のワークフローで研究が可能です。

3. 活動電位の伝播を詳細に記録 ―― 1,000フレーム/秒以上の高速撮影

ミリ秒単位で変化する活動電位を正確に捉えるには、1,000 fps(1ms/frame)以上の速度が不可欠です。

本システムではROI(Region of Interest/関心領域)部分読み出しにより高い時間分解能が設定可能です。神経・心臓の伝播パターンを詳細に描き出し、信頼性の高いデータ取得を可能にします。

ROI(関心領域)設定時の最速フレームレート例

フレームレート画素数センサー受光面積
165fps816x624画素7.3mmx5.6mm
306fps512x512画素4.6mmx4.6mm
1,015fps256x256画素2.3mmx2.3mm
1,295fps192x192画素1.7mmx1.7mm
1,572fps128x128画素1.2mmx1.2mm

4. つなぐだけの簡単設定 ―― 難しい同期制御や刺激パターン作成を自動化

司令塔となる ESTM10A に各機材をつなぐだけで、カメラ撮影、光源点灯、ペーシング、心電図記録を自動で同期させることができます。複雑な配線や設定によるストレスを軽減し、ミスのない安定した実験をサポートします。

高速カメラの設定と計測はBV Workbenchを使用します。

カメラ制御・計測用ソフトウェア (BV Workbench)の外観

カメラの撮影や光源の点灯、刺激などの同期は、ESTM10A用の制御ソフトウェアを使います。

同期制御・電気刺激・アナログ記録用ソフトウェア (ESTM10A)の外観

5. ペーシングも可能 ―― パルス出力機能

多機能電気刺激装置ESTM10Aはアイソレータを内蔵した出力端子を持っています。刺激電極を接続すれば動物サンプルへの電気刺激も可能です。

また、心臓へ電気刺激をする際に用いられるS1-S2やS1-S2-S3-S4などの刺激パターンを作成するモードも用意されています。

アイソレーター内蔵 多機能電気刺激装置 ESTM10A

電気生理実験やイメージング実験に必要な複数の機器を同期させるため装置 ESTM10の製品紹介です。

6. 画像データと同期した心電図記録も可能 ―― アナログ記録機能

多機能電気刺激装置ESTM10Aは2チャンネルのアナログ入力を装備しています。心電図アンプ(別売)を接続することで、画像データと同期した心電図記録も可能です。

7. 簡単操作で高精度のデータ解析・マップ作成 ―― 専用データ解析ソフトウェア

データ解析には、上位モデルに付属するデータ解析ソフトウェア BV Workbenchを使用。科学論文やプレゼンテーションで使用する高解像度マップ画像を簡単に出力ができます。

Optical Mappingデータ解析ソフトウェア BV Workbench

脳や心臓の膜電位イメージング/カルシウムイメージングのために開発されたデータ解析ソフトウェア BV Workbenchの製品紹介です。

8. 生物シグナルにノイズを加えない ―― 揺らぎの少ない安定したLED光源

高速イメージング専用のLED光源「LEX5」を採用。明るさを常にチェックしてチラつきを抑える仕組み(フィードバック機構)により、データへの余計なノイズ混入を防ぎます。30秒間の点灯時でも明るさの変動を0.3%未満に抑えるため、微細な信号の変化もしっかり判別できます。

高輝度・高安定LED光源 LEX5
LEX5-G(緑色LED)と150Wハロゲンランプ(緑色バンドパスフィルター使用)、出力100%設定時の輝度(mW/cm2)の比較。
(注)ストレートライトガイド(ガラス素材、結束径10mm、ファイバ長2200mm)接続時の出射口の値です。
OFBモード+輝度100%設定で30秒間点灯時の輝度変化。
高速CCDイメージングシステム MiCAM02-HRで計測(100fpsで30秒測定、4回加算平均)

9. 研究の進展に合わせて、必要な機能を後から追加 ―― 自由なカスタマイズにも対

研究の方向性や予算の変化に応じて、後から各パーツをアップグレードすることが可能です。将来のニーズに合わせて柔軟に進化させられるため、導入した機材を長く無駄なく活用いただけます。

ご要望例内容変更例
S/N比の向上上位カメラへの変更MiCAM03-N256への変更
多波長計測膜電位とカルシウムの同時計測システムへの拡張蛍光分岐装置と蛍光フィルターの追加
光源の追加またはLEX9への変更
対象動物の変更モルモットやウサギ等の観察に適したレンズへの変更低倍率レンズへの変更
容易なフォーカス調整微動フォーカス調整機能の追加電動フォーカスドライブへの変更

仕様

BV-XB2システム
品名オプティカルマッピングシステム BV-XB2
品番BV-XB2
標準システム構成・カメラヘッド Alvium 1800 U-052m
・データ解析ソフトウェア BV Workbench
・カメラレンズ+簡易スタンド
・多機能電気刺激装置 ESTM10A
・高輝度・高安定LED光源 LEX5-G
・2分岐ライトガイド1本+集光レンズ2本
・ライトガイド保持用フレキシブルアーム2本
・専用コンピューター
・液晶モニター
・ケーブル類
カメラヘッド
イメージセンサーSony CMOS IMX426 (1/1.7インチ)
画素数 (H x V)816x624
受光面サイズ(H x V)7.3mmx5.6mm
画素サイズ(H x V)9.0μm x 9.0μm
シャッター方式グローバルシャッター
空間解像度と
最大フレームレート
165fps@816x624画素
306fps@512x512画素
1,015fps@256x256画素
1,295fps@192x192画素
1,572fps@128x128画素
量子効率73% (@529nm)
ダークノイズ21.8 e-
飽和容量100000 e-
ビット深度12bit
インターフェースUSB3 Vision
レンズマウントCマウント
寸法(L x W x H)/ 重量38mm x 29mm x 29mm / 60g
同期制御・電気刺激装置 ESTM10A
入力端子Analog (2ch) / Bit (2ch) / Trigger (1ch)
出力端子Pulse (4ch) / LED (3ch) / Isolated (1ch) / Analog (2ch)
I/O端子V-sync (1ch) / Shutter (1ch)
デジタル入力端子入力電圧: 0V/5V
デジタル出力端子出力電圧: 0V/5V 出力電流: 5mA
アナログ入力端子入力電圧: 10V
アナログ出力端子出力電流: 5mA
アイソレーター出力出力電圧: ±25V
アナログ出力出力電圧: ±5V
寸法 / 重量245mm (W) x 90mm (H) x 180mm (D) / 1.3kg
LED光源 LEX5
中心波長530nm
内蔵LED数1
取付可能フィルター25mm蛍光フィルター x 1
輝度制御(手動)粗動 0~120% / 微動 0~10%
輝度制御(ソフトウェア)0~120%
点灯制御手動スイッチ
外部信号入力(> 1.4V)
ソフトウェア
点灯モードCC(constant current: 定電流)モード
OFB(optical feedback: 光フィードバック)モード
30秒間点灯時の輝度ドリフト<± 約 0.3%
光出力雑音<± 約 0.01%
入力端子BNC端子(点灯制御用)x 1
USB mini-B端子(ソフトウェア制御用)x 1
計測・解析ソフトウェア
対応OSWindows 11
推奨PCスペック最小
・Any Intel or AMD x86-64 processor
・8 GBのRAM
・インストール用に 400 MB のディスク容量
推奨
・4 つの論理コアと AVX2 命令セットを備えた Intel または AMD x86-64 プロセッサ
・32 GBのRAM
・NVMe Solid-state drive
・NVIDIA GPU
光学系
対物レンズ24mm/1.4 カメラレンズ
レンズマウントCマウント
スタンドベーシックスタンド
フォーカス調整手動粗動ダイヤル
光源ライトガイド2分岐ライトガイド+集光レンズx2個
ライトガイド保持機構フレキシブルアームx2本
照明方式斜光照明
対応蛍光フィルター50mm蛍光フィルター