概要

培養プレートを本装置に乗せるだけ!培養中の心筋細胞の活動を無染色かつ非侵襲に計測することが可能です。

計測結果はリアルタイムに波形表示され、ボタン1つで拍動周期と収縮時間を自動検出します。温度制御とプレート移動機構を内蔵。小型・軽量ですのでパーソナルユースに最適です。

使用例

  • 培養心筋細胞の拍動数のカウント(染色なし)
  • 培養心筋細胞の収縮時間の測定(染色なし)
  • 電位感受性色素を用いた活動電位の簡易測定
  • iPS由来心筋細胞の分化の確認
  • 新薬候補の心毒性試験

主な特長

  • 蛍光色素や電極を使わずに心筋細胞の拍動と収縮時間を自動検出
  • 内蔵の蛍光フィルターを使用すれば、Di-4-ANEPPSなどの膜電位感受性色素を用いた簡易膜電位測定も可能

特長

簡単操作

CIOS8本体、カバー付き
データ取得結果をソフトウェア上に表示

データ例

培養心筋細胞の計測結果例
bpm: 1分あたりの拍動数
Ti: 波形の周期時間
Td: 波形の幅(概ね80%)
Tpk: 波形立ち上がりからピークまでの時間
Size: ベースラインからピークまでの高さ(16ビット符号付整数)

計測の方法と原理

本装置の計測原理は非常にシンプルです。

試料の下面に配置された発光ダイオードにより試料を明るく斜照明します。

細胞活動は光散乱の変化を伴うことが、生物物理の光計測分野の研究者には良く知られており、心筋では収縮により比較的大きな信号であることは既知です。

その光散乱を反射成分として、フォトダイオードで受光し、変化成分だけを高倍率の増幅器で増幅し、抽出します。この信号をADCを介してデジタル処理回路に導き、極僅かな光学的な変化を数千~数万倍に拡大し、数値的処理を行うことで心筋活動として識別します。

CIOS8の構造

  • 本体部に光源、受光部、信号処理回路、温度制御ステージをすべて内蔵
  • 電動ウエルプレートキャリア

蓋を開けずにプレートが左右に移動し、3列(24ウエル)の同時計測x4回で96ウエルを計測。安定した条件下で心筋細胞の活動が計測できます。

主な仕様

品名心筋細胞活動無染色計測装置 CIOS8(シオスエイト)
(Cardio Intrinsic Optical Signal Acquisition System CIOS8)
品番CIOS8
構成CIOS8本体、USB2.0ケーブル、ACアダプタx2、制御ソフトウェア
対応培養プレート96ウェル以下のサイズ(各社の細胞培養プレートに対応)
培養プレート移動機構電動
温度制御自動
検出項目拍動数、収縮時間
インターフェースUSB2.0
制御用PCWindows 7/10 64ビットOS推奨
推奨使用環境温度範囲:20℃~30℃、湿度範囲:30~~80~
寸法幅 185mm x 奥行 115mm x 高さ 75mm
重量約1kg
電源DC24V 1A x 2(本体用、ヒーター用)
* 本製品はPEIJ(一般社団法人 日本薬理評価機構)と当社の共同研究により開発されました。
* 仕様・外観は改良のため、予告なく変更される場合があります。* 本製品は日本製です。