松本元先生メモリアルサイト


生涯を研究に捧げ、2003年3月9日にご逝去された、松本 元先生を偲んで このページを謹んで開設いたします。


昭和15年11月24日 大田区北千束町に、松本 陏五郎(いくごろう)、いせ様のご長男としてお生まれなれ、第2次大戦により、群馬県館林市に疎開、動乱の終戦後の東京でお育ちになりました。東京教育大学付属高等学校の2学年の時に結核の手術をお受けになり、復学後、不屈の精神により、勉学、東京大学理学部に入学、物理学を学ばれました。東京大学助手を経て、通産省・工業技術院・電子技術総合研究所に就職され、生命現象に物理学的な理解を与えるという研究に従事されました。中でもヤリイカ巨大神経の研究では世界的な研究成果を残されました。その後、脳の原理で働くコンピュータを創ることを目標にした研究を展開され、理化学研究所、脳科学総合研究センターの設立に尽力され、同センター・グループディレクターとして活躍されていました。
平成15年1月より体調不良のため自宅静養中で、健康の回復に努力されていました。ところが、3月7日に容態が急変、緊急入院されましたが、劇症の細菌性腹膜炎のため3月9日2時38分にお亡くなりになりました。

氏の功績を称え、政府は勲3等瑞宝章を授けました。
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