Ver1008版からの主な変更箇所について記載しています。主な新規機能を下記の表に示します。
1.解析機能について(MiCAM Ultima/MiCAM01/MiCAM02で共通) |
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1−1 | [ Activation Map]機能の改良 | Mapの画像を一つに統一、背景画像を描画するかは選択式に変更しました。 コントロールとMap図を別Windowに分離し、Map図は倍率可変に改良しました。 その他冗長な機能を整理しました。 |
1−2 | [Merge]機能の改良 | Merge機能に、第2データを位置あわせ後の座標系にして新しく作成する機能を追加しました。 [Output Secand data with fitting]ボタンで実行します。 |
1−3 | 背景データの輝度の一様性チェック機能を追加 | ポップアップメニュー[Check the uniformity of brightness of backimg]を追加しました。 背景画像の輝度の一様性をグラフで表示します。 |
1−4 | [Conduction Velocity]機能の[Export CSV]改良 | CSVファイル出力の数値出力について、解析対象でないピクセルの数値は、 "-1"に変更しました。 |
1−5 | 波形表示のX軸の基線を非表示可能に | [Control]タブページの[Show Option]ボタンで表示されるBox内の[diaplay the unit of X-axis]チェックをOFFにすると、波形図のX軸の基線は非表示になります。 |
1−6 | キャンバスサイズの追加 | メインメニューの[Canvas]-[Canvas Size]において、 "1600 x 1200 pixel x 3 page" モードを追加しました。 |
1−7 | その他 & バグの修正 | (1) [APD( single )]機能の[Save APD Map]ボタンで、拡張子.csv時にアボートする不具合を修正。 (2) [Control]タブページで[step]数が空欄となり[Movie]できない不具合あり、修正。 (3) [Control]タブページの[inverse]がチェックされているときの[Activation Map]の結果に不具合あり、修正。 |
2.データ取得機能について(MiCAM02時のみ有効) |
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2−1 | CMOSカメラに画像サイズのモード追加 | CMOSカメラ選択時に以下のモードを追加。 96 x 40 pixel 最小サンプリング時間 0.3msec 96 x 24 pixel 最小サンプリング時間 0.2msec |
2−2 | モニタ時の自動ゲイン調整機能の追加 | [Acquisition]Boxに、[continuos auto gain]チェックBoxを追加。 これがONの時は、モニタ更新時に自動でゲイン調整を行います。 |
2−3 | 自動実行機能にStim信号のOn/OFF命令追加 | [Acquisition]タブページの[AutoExec]ボタンで表示される自動実行用Boxの機能において、記述命令に以下を追加しました。 ch1_use = 0 : Stim1の出力 OFF に設定します。 ch1_use = 1 : Stim1の出力 ONに設定します。 ch2_use = 0 : Stim2の出力 OFF に設定します。 ch2_use = 1 : Stim2の出力 ONに設定します。 |
2−4 | その他 | (1) [Acquisition]Boxの[x2]チェック機能をなくし、[Hbin]チェックBoxのみになりました。 (2) モニタ時のMax&Min値の表示を画像欄外に表示するように変更しました。 (3) [Offset]&[Gain]値のレジストリ保存機能を強化しました。 |
3.Ultimaデータのみ解析機能(MiCAM Ultima使用時のみ有効) |
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3−1 | 新Ultimaフォーマットデータの読込み可能に | 一部のユーザの方に、Ultima形式データファイルの.rsdが1ファイルで保存可能なツールを提供しています。(通常.rsdファイルは複数になります) このデータフォーマットもBV_Anaで読込み可能になりました。 |
3−2 | ADC 入力の信号波形表示機能を追加 | Ultima付属品で別売りの ADC/DAC拡張ユニットを使用されているユーザ用。 ADC入力した信号波形をBV_Anaで確認可能になりました。 |
●メインメニュー[Analyze]-[Display Window for Activation Map]で表示されるActivationMap機能のWindow形態が変更になります。
下図のように、コントロール用BoxとMap表示用Boxが分離されています。Control用Box内の設定の大部分は従来どおりです。
追加または変更になったコントロール機能を下に記します。
●(5)[Zoom]の倍率を選択し[Re-Calc]ボタンを押すと、Map図の大きさが変更されます。
●(6)[display back image]のチェックBoxをOFFにし、[Re-Calc]ボタンを押すと背景画像は表示されず、黒背景になります。
従来の機能の下側のMAP図のイメージです。
●(7)Areaで[Rectangle](四角形)または[Polygon](多角形)を選択した場合は、Map用Box上で、マウスで範囲を指定後[Re-Calc]ボタンを押してください。
指定した領域内のMap図のみが表示されるようになります
[Rectangle]の場合は、マウスドラッグで四角形が赤枠で表示されます。
[Polygon]の場合は、マウスクリックで頂点を連続して指定し、最初に指定した頂点のポイントを最後に指定して多角形を完成させてください。
●メインメニュー[Analyze]-[Display Window for Merge]で表示される2つのデータのマージ機能で、第2データを位置あわせした座標に変換して新しく作成する機能を追加しました。対象物の位置に合わせて、第2データのXY位置・回転角度を指定後、[Output second data with fitting]ボタンを押します。
●上記の例は上がオリジナルの第2データです。下が、[Output second data with fitting]ボタンで作成された位置あわせ後の第2データです。
●データ選択後、右マウスクリックで表示されるポップアップメニューに[Check the uniformity of brightness of
backimg]を追加しました。
背景データの明るさの一様性をグラフと平均&標準偏差で表示します。
●横の赤線および縦の青線上のピクセルの輝度の平均&標準偏差を示します。マウスドラッグでこの線の位置を変更すると、値も更新されます。
キャンバス上の選択データを変更した場合、またはデータの背景ゲインを変更した場合は、[Upate]ボタンを押してください。更新されます。
● CMOSカメラ使用時には、以下のモードが追加になりました。
横長の画像([Vertical]機能を使用すれば、縦長の画像)になりますが、サンプリング時間が短いものに対応可能です。
下図は、96x40pixel モードでの取得例です。
画素サイズ | 最小サンプリング時間 | 最大取得フレーム数 (512M搭載MC02) |
最大取得フレーム数 (1G搭載MC02) |
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96 x 40 pixel | 0.3 msec | 8720 frm | 17440 frm |
96 x 24 pixel | 0.2 msec | 8720 frm | 17440 frm |
● MiCAM Ultiamの付属装置で別売りの"ADC/DAC 拡張ユニット"を使用されているユーザの方対象の機能です。
この装置でADC入力を行うとUltimaデータにADC信号が保存されます。この信号波形を確認する機能です。
● データ選択後、右マウスクリックで表示されるポップアップメニューの[ADC Input Wave Display ( for Ultima)]を実行します。
このメニューは、Ultimaデータ(.rsh)を読込んだときのみ使用可能です。Ultimaで取得したデータでもBV_Anaで保存して.gsd形式に変換されたデータでは使用できません。
● 左図のようなBoxが表示されます。波形表示したい番号にチェックして[OK]ボタンを押してください。この1-8の番号は、ADC/DAC拡張ユニットのADCのInput番号に相当します。
● 下図は、この機能を使用してADC信号の5と6を表示した例です。
波形表示のGainは、アナログ信号と同じ[Control]タブページの[Ana]ゲインバーを使用します。