MiCAM02は販売終了しました。後継機種はMiCAM03となります。
世界最高レベルのS/N比を有するイメージングシステムMiCAM02は、培養心筋細胞やランゲンドルフ灌流心における電気的興奮伝播のマッピングが可能な高感度・高速CCD/CMOSカメライメージングシステムです。
世界最高レベルの高速・高感度イメージングシステムの開発技術を有するブレインビジョンの標準機種MiCAM02は、高速・高S/N比の特長を持つ今までのMiCAMシリーズの性能を生かしつつ、高空間解像度、感度の向上、暗ノイズの低減、タイムラプス計測機能を実現した最新のイメージングシステムです。
最大1.7kHzの高速画像取得速度(MiCAM02-CMOS)、量子効率75%(MiCAM02-HR)、68db以上のダイナミックレンジ(MiCAM02-CMOS)を実現しています。カルシウムイメージングも膜電位イメージングもこの1台で可能です。
CMOSカメラとCCDカメラが選択可能
最高0.6ミリ秒/フレーム(1.7kHz)での撮影が可能
高速イメージングを目的としてCMOSカメラ(MiCAM02-CMOS)を選択するか、高空間解像度の計測を目的として1/2インチCCDカメラ(MiCAM02-HR)を選択するか、目的に応じたカメラの選択が可能です
撮影速度に応じて空間解像度を変更可能
MiCAM02-HRではイメージング速度や目的に応じて40x28、88x60、184x124、376x252の各画素数から空間解像度を変更することが可能です。従来得られなかった高解像度での鮮明なイメージングが可能になりました。
暗い蛍光サンプルにも対応
暗電流ノイズを抑えるH-binモードにより冷却CCDカメラと同等の暗電流ノイズ数を実現。暗い蛍光サンプルからのシグナル検出能力が格段に向上しました。比較的暗い蛍光しか得られない培養心筋細胞のイメージングでも微弱なシグナルの検出が可能です。
完全同期2カメラシステム化で2波長同時計測が可能
MiCAM02のプロセッサには標準で2つのカメラポートが装備されています。オプションカメラを接続することにより、完全同期した2カメラシステムとして動作します。これによって膜電位感受性色素やカルシウムイオンインジケーターでのレシオイメージングや、また両者を組み合わせたマルチプローブ同時計測なども可能になります。異なる2方向からの同時計測により得られるデータは、立体的な電気シグナルの解析を強力にサポートします。
充実した信号入出力機能
研究用イメージング装置には必須な外部信号入出力が可能です。これにより任意の周波数による刺激信号の出力のみならず、他の装置で検出された電気信号の入力および同期記録が可能です。高速マッピングデータと他の記録信号の解析が迅速に行なえます。
プレトリガー/ポストトリガー撮影機能内蔵
外部入力信号に同期してMiCAM02の撮影を開始させることが可能です。信号入力時を撮影開始点とするような撮影はもちろんのこと、信号入力前に起きた現象も撮影可能なプレトリガー設定も可能です。
直感的なユーザーインターフェースを持つソフトウェアを標準装備
直感的な操作が可能で、多彩な機能を有するデータ解析用ソフトウェアBV_Anaに計測機能を搭載。1つのソフトウェアで計測から解析まで迅速に行なうことが可能です。計測直後にシグナルの有無が確認できることから、短時間で様々な実験条件を検討することが可能です。
- Di-4-ANEPPSなどの膜電位感受性色素を用いたランゲンドルフ灌流心における電気シグナル伝播の測定
- Fluo-4、Ca-Greenなどを用いたカルシウムイオンの高速・タイムラプスイメージング
- 2カメラシステムによる蛍光レシオイメージング
- In Vivoサンプル、ランゲンドルフ灌流心、培養心筋細胞、平滑筋などの興奮伝播マッピング
- 虚血性心疾患モデル動物を用いた興奮伝播異常の解析
- 通常高速度撮影による微弱な輝度変化の検出
MiCAM02-CMOS | MiCAM02-HR | MiCAM02-HS (販売終了) |
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センサー | オリジナルCMOS | 1/2インチCCD | 1/5インチCCD |
有効受光面積 | 5.76mm x 4.8mm | 6.4mm x 4.8mm | 2.9mm x 2.1mm |
有効画素数 (pixel) |
92(H) x 24(V) | 40(H) x 28(V) | |
92(H) x 40(V) | 88(H) x 60(V) | ||
92(H) x 80(V) | 184(H) x 124(V) | ||
188(H) x 160(V) | 376(H) x 252(V) | ||
時間分解能 (/frame) |
0.2ms@92x24 | 1.3ms@40x28 | 0.7ms@40x28 |
0.3ms@92x40 | 2.2ms@88x60 | 1.0ms@88x60 | |
0.6ms@92x80 | 3.7ms@184x124 | 1.8ms@184x124 | |
1.2ms@188x160 | 7.0ms@376x252 | 3.3ms@376x252 | |
最大撮影可能 フレーム数 |
8,720@92x24 | 21,840@40x28 | |
8,720@92x40 | 21,840@88x60 | ||
8,720@92x80 | 5,460@184x124 | ||
4,260@188x160 | 1,364@376x252 | ||
Well Depth (H-binモード時) |
450,000e | 100,000e@88x60 (6,000e@88x60) |
60,000e@88x60 (7,500e@88x60) |
100,000e@184x124 (12,000e@184x124) |
|||
実質量子効率 | 45%@550nm | 75%@550nm | 50%@550nm |
38%@700nm | 50%@700nm | 25%@700nm | |
暗電流ノイズ (H-binモード時) |
150e@1.2ms, 188x160 | 40e@2.2ms, 88x60 (15e@2.2ms, 88x60) |
60e@1ms, 88x60 (25e@1ms, 88x60) |
60e3.7ms, 184x124 (20e@3.7ms, 184x124) |
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A/Dコンバーター | 12bit(データは14bit表示) | ||
搭載メモリ | 512MB(オプション:1GB) | ||
システム内訳 | カメラヘッド、プロセッサ、コンピュータ、モニタ、計測/解析ソフトウェア | ||
トリガー出力 | プログラム可能(pulse delay, duration, pulse number, interval他) | ||
アナログ入力 | 2ch | ||
その他入出力 | シャッター制御信号出力、デジタルI/O、NTSC出力 | ||
インターフェース | PCI (ロープロファイル) / PCI Express x1 / USB | ||
計測機能 | トリガー信号出力、フォーカスモニタ表示、トリガー前現象記録、マルチ刺激トリガー出力、計測速度設定、計測フレーム数設定、リアルタイム輝度表示、マスター/スレーブ切替、シャッター制御、オートリファレンス、自動バックグラウンドイメージ記録、他 | ||
解析機能 | dF/F、加算、除算、空間フィルター、キュービックフィルター、時間軸フィルター、アベレージング処理、退色補正、揺れノイズ補正、ハイパス・ローパスフィルター、リファレンスフレーム設定、3D表示、波形表示、領域平均波形表示、動画表示、マルチ画像表示、実画像表示、AVI出力、TIFF出力、BMP出力、CSV出力、他 |
MiCAM02用アナログ入力増設ボックス
MC2-ADC3
MiCAM02のアナログ入力を3チャンネル増設するための拡張ボックスです。
入力レンジ: -2.5V~+2.5V (デフォルト) -1V~+1V / -10V~+10V
データ解像度: 16bits / 100KHz / parallel conversion
MiCAM用刺激出力電圧変換ボックス
SC-TTL5
MiCAMプロセッサから出力される刺激用出力の電圧LVTTL(3.3V)をTTL(5V)に変更するためのボックスです。2ch用意されています。