Optical Imaging社製 膜電位感受性色素 Blue Dyeシリーズ

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Blue Dye RH1691

概要

Optical Imaging社(イスラエル)のBlue Dyeシリーズは、生物学的なノイズを軽減するために赤血球などに吸収されにくい励起波長(600nm以上)の高速応答タイプの電位感受性色素です。この蛍光色素は神経細胞の機能を阻害することなく細胞膜表面に結合して、細胞膜電位の変化に 1マイクロ秒以内に応答して蛍光強度を変化させます。
Blue Dyeシリーズは発売後10年以上が経過しており(2015年度末現在)、既にin vivoイメージング用の膜電位感受性色素として世界中の研究機関で最も利用されている標準品となっています。

光毒性と褪色

光毒性は照射する励起光強度に依存します。一例として、時間分解能4-10ミリ秒で、蛍光損失が少ない倍率1倍のマクロ蛍光顕微鏡に接続したMiCAM ULTIMAのカメラ(10,000,000電子/画素)を飽和させる励起光で1秒間のイメージングを256回繰り返しても、顕著な光毒性は無く、ネコの大脳皮質視覚野のイメージングでは褪色の度合いは一定していませんでした。

神経細胞の小集団の光学信号と細胞内記録信号の類似性

麻酔下のネコの大脳皮質の自発活動による光学信号と細胞内電位を6秒間記録した結果、極に隣接した領域の光学信号(赤)と細胞内電位(緑)は非常に同期した変化を示した。

型番 内容量 分子量 モル吸光係数
EtOH H2O
RH-1691 10mg 589 ~57,000 ~37,000
RH-1692 10mg 555 ~57,000 ~37,000
RH-1838 10mg 589 - -
RH-2080  5mg - - -



ご使用の前にお読み下さい。

・ 実験目的に合わせて染色液濃度や染色方法等は各研究室の状況に合わせて最適化する必要があります。以下に記す情報は使用方法の一例です。
・ Blue Dyeシリーズは哺乳類の大脳皮質(特にサルやネコ)のin vivoイメージングでテストされています。
・ Blue Dyeの乾燥結晶が1バイアルに10mg入っています。
・ 大脳皮質半球あたり、ネコで0.5mg、サルで2mg使用されています。

保存方法

・ 乾燥状態で遮光状態で4℃で保存して下さい。
・ 吸湿を防ぐために、開封前に必ず室温に戻して下さい。
・ 色素を長期間保存する際は、デシケーター内で保存して下さい。
・ 染色液を保存する場合は暗所か冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で1ヶ月程度保存できます。
・ 使用前には必ず吸光度を確認し、OD1未満の場合は新たに染色液を調整して下さい。

染色液の調整法

・ 各イメージング毎に色素を量らないで下さい。
・ 1回分の色素を量るのは難しいので、色素の濃度を吸光度で決定して下さい。
・ 通常は1cm長のプラスチックキュベットで630nmの吸光度2~4で使用します。
・ 数粒の色素粒子を2mLの人工脳骨髄液ACSF(pH 7.4)に溶かします。低pHでは色素が破壊されます。
・ 吸光度を測定する前にキュベットをパラフィルムで覆い、しっかり振って攪拌します。
・ 吸光度を測定後には、必要に応じて染色液に色素を追加するか希釈して調整します。
・ 調整に慣れてくると目視で吸光度た推定できるようになります。

染色方法

イメージングする部位に固定されたイメージング用チャンバーに染色液を灌流し、通常は3時間 染色します。外科手術中は大脳皮質を乾燥させないように注意して下さい。
硬膜を除去した方が染色は容易ですが、硬膜があっても染色は可能です。染色中はアルミホイ ルを被せて、15分毎に染色液を交換しながら1.5~2時間染色します。
測定開始前に皮質表面の染色状態を平衡化させるために、更に30分程度染色します。


注意
上記のメーカーからの情報はあくまでも参考資料です。
必ず実験条件に合わせた最適な条件設定を検討されることを推奨します。

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