高輝度・高安定LED光源 LEX2-LZ4

LEX2-LZ4はより高い輝度と高い輝度安定性、シンプルな操作性を追求して開発されました。光源内部に搭載された高出力LEDチップと、LEDの温度上昇による輝度変化を検知し、輝度を一定化する独自のフィードバック機構が大きな特長です。

単体使用はもちろんのこと、外部信号による点灯/調光制御も可能です。イメージング機器と同期して点灯する蛍光励起用光源としてや、光受容タンパクを発現させた細胞に対する光刺激用の光源としてなど、様々な用途にお使いいただけます。

高出力

LEX2-LZ4は高輝度LED 1チップから構成されており、光出力は360mW/cm²以上です。弊社製150W ハロゲンランプ（Hl-151）と比べ、約2.3倍の明るさです。

輝度はフロントパネルの粗調整・微調整ダイアルにより0～150%の間で指定することが可能です（100～150%は点灯時間1秒以下のパルス照射をする際に使用可能）。


LEX2-LZ4-G（緑色LED）と150Wハロゲンランプ（緑色バンドパスフィルター使用）、出力100%設定時の輝度(mW/cm²)の比較。
(注)ストレートライトガイド（ガラス素材、結束径10mm、ファイバ長2200mm）接続時の出射口の値です。

フィードバック制御による高い輝度安定性

LED光源はキセノン光源や水銀光源などのアーク光源などに比べ、輝度の揺らぎが少なく、1ミリ秒/フレーム程度の高速撮影用光源には適していると言えますが、長時間点灯した際には輝度が低下する傾向があります。これを補正し輝度を一定に保つために、独自方式のフィードバック機構を採用しています。輝度50%設定で30秒間点灯時には約0.3%未満の輝度低下です。


輝度50%設定、30秒間点灯時の輝度変化。高速CCDイメージングシステム MiCAM02-HR（100fpsで30秒測定、4回加算平均）

外部装置との同期点灯可能

イメージング装置やパルスジェネレータなどの外部機器とフロントパネルのBNC端子を接続することにより、同期点灯制御も可能です。1.5V以上の電圧入力により点灯します。電磁シャッターを用いませんので、開閉時の振動や音によるノイズも発生しません。

外部調光可能

外部からアナログ電圧信号で調光制御することも可能です。3.3Vの電圧入力時に100%の光量設定になります。

モニター出力

LEDの輝度設定をモニターすることが可能です。100%の光量設定時に3.3Vの電圧が出力されます。

• 膜電位感受性色素・カルシウム色素などの蛍光指示薬や、蛍光タンパクなどの光遺伝学的プローブを用いた高速蛍光イメージングの励起用光源として


• チャネルロドプシン2（ChR2）の光刺激用光源として（以下の論文で使用されました）
  – 「Crystal structure of the channelrhodopsin light-gated cation channel.」
  – 「Synaptic and network consequences of monosynaptic nociceptive inputs of parabrachial nucleus origin in the central amygdala.」


• その他、高輝度が必要とされる撮影用の光源として